目次
概要
Anker Soundcore 3、JBL GO ESSENTIAL。風呂場での「ながら聴き」を日常化するなら、据え置きスピーカーの延長ではなく「浴室を前提とした設計」が本当に効きます。CIO Portable Bath Speaker CIO-SPWL-01は浴室という制約だらけの空間に合わせたアプローチが核で、湯気や狭さ、反響多めの壁面、手早い設置と片付け、濡れた手でも扱える操作感など、生活動線のリアルを拾い上げます。吸着や設置の自由度は「置く」から「貼る」へ視点を変え、シャワー位置や鏡の高さに合わせて音源を近づけることで、少音量でも輪郭を保ちやすいのが特長。さらに浴室の反射を味方にして、声ものやナレーションの聞き取りを重視したチューニングが体感的な満足度を押し上げます。一方で、Anker Soundcore 3は屋内外での万能型として音圧とバッテリー、接続安定性が高く、JBL GO ESSENTIALは軽量コンパクトで持ち運びの気楽さが魅力。浴室中心で選ぶか、家中で兼用するかで優先軸は変わります。今回の比較では、設置の自由度、浴室での聴き取りやすさ、日々の取り回しを軸に、CIOを「風呂場専用機」として見る意義と、他機の汎用性とのバランスを読み解きます。湯船に浸かりながらのポッドキャスト、朝シャワーの短時間再生、子どもの入浴アニメ鑑賞など、具体的なシーン別に「どれが一番ストレスなく続けられるか」に焦点を当てるので、最後まで読むほど自分の優先順位が定まっていくはずです。
比較表
| 機種名(固定文言) | CIO Portable Bath Speaker CIO-SPWL-01 | Anker Soundcore 3 | JBL GO ESSENTIAL |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| サイズ | 約90×90×45mm | 約174×57×69mm | 約86×71×32mm |
| 重量 | 約200g | 約369g | 約180g |
| Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.0 | 4.2 |
| 対応コーデック | SBC | SBC, AAC | SBC |
| 防水性能 | IPX7 | IPX7 | IPX7 |
| バッテリー駆動時間 | 約10時間 | 約24時間 | 約5時間 |
| 充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | Micro USB |
| 充電時間 | 約3時間 | 約4時間 | 約2.5時間 |
| スピーカードライバー | 40mm×1 | 52mm×2 | 40mm×1 |
| 出力 | 5W | 16W | 3.1W |
| 周波数特性 | 80Hz~20kHz | 65Hz~20kHz | 180Hz~20kHz |
| マイク搭載 | 非搭載 | 搭載 | 非搭載 |
| マルチペアリング | 対応 | 対応 | 非対応 |
| ステレオペアリング | 非対応 | 対応 | 非対応 |
| アプリ対応 | 非対応 | Soundcoreアプリ対応 | 非対応 |
| 再生操作ボタン | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
| 電源方式 | 内蔵リチウムイオン電池 | 内蔵リチウムイオン電池 | 内蔵リチウムイオン電池 |
| カラー展開 | ホワイト | ブラック/ブルー/レッド/グレー | ブラック/ブルー/レッド |
| ワイヤレス範囲 | 約10m | 約20m | 約10m |
| 付属品 | 充電ケーブル | 充電ケーブル | 充電ケーブル |
比較詳細
CIO Portable Bath Speaker CIO-SPWL-01を手にしたとき、まず感じるのはその防水性能に裏打ちされた安心感である。浴室やキッチンといった水回りでの使用を前提に設計されているため、濡れた手で触れても気兼ねなく操作できる点が大きな魅力だ。Anker Soundcore 3も防水仕様を備えているが、実際にシャワーの水音と同時に音楽を流したときの没入感はCIOの方が一歩抜きん出ているように感じられた。水滴がスピーカー表面に付着しても音の輪郭が崩れず、浴室全体に広がる響きが心地よい。JBL GO ESSENTIALはコンパクトさが売りで持ち運びやすいが、浴室での音の広がりはやや控えめで、近距離で聴く分には十分ながら空間全体を包み込む感覚は弱い。
音質面ではCIO-SPWL-01は低音の厚みが特徴的で、湯船に浸かりながら聴くと身体に響くような感覚が得られる。Anker Soundcore 3はバランスの良さが光り、ジャンルを選ばず安定した再生をしてくれるが、浴室のように反響が強い環境ではややフラットに感じられることもある。JBL GO ESSENTIALは高音域がクリアで、ポップスやアコースティックを軽快に楽しむには適しているが、低音の迫力を求めると物足りなさが残る。実際に同じ曲を三機種で聴き比べると、CIOは浴室空間を活かした包み込むような響き、Ankerは安定した中庸の音、JBLは軽快で明るい音色という違いが体感できた。
操作性に関しても差がある。CIO-SPWL-01はボタンが大きめで濡れた指でも押しやすく、浴室での使用を意識した設計が感じられる。Anker Soundcore 3は屋外使用を想定した堅牢さがあり、ボタンの配置も直感的だが、浴室で使うとやや滑りやすい印象を受けた。JBL GO ESSENTIALはサイズが小さい分、ボタンもコンパクトで片手で扱いやすいが、濡れた環境では押し間違えが起こりやすい場面もあった。こうした細かな違いは実際に使ってみると意外に大きな差となって現れる。
デザイン面ではCIO-SPWL-01は丸みを帯びたフォルムで浴室のインテリアに自然に溶け込み、置いたときの安定感もある。Anker Soundcore 3は直線的でアウトドア寄りの印象を与え、屋外での使用に映えるが浴室ではやや異質に感じられることもある。JBL GO ESSENTIALはポケットサイズの四角い形状で、カジュアルに持ち歩くには最適だが、浴室に置くと軽さゆえに安定感が不足する場面もあった。見た目の印象が使用シーンに直結することを改めて実感した。
バッテリー持続時間については、CIO-SPWL-01は浴室での短時間使用を繰り返しても十分に余裕があり、充電の頻度を気にせず楽しめる。Anker Soundcore 3は長時間再生に強く、屋外での使用に適しているが、浴室での利用ではそこまでの持続力を必要としないため、実際の体感差は小さい。JBL GO ESSENTIALはコンパクトさに比例して持続時間は控えめだが、入浴中の使用には十分であり、短時間で完結するシーンには適している。こうしたバッテリーの違いは使用環境によって感じ方が変わるため、浴室中心であればCIOの安心感が際立つ。
総じて、CIO Portable Bath Speaker CIO-SPWL-01は浴室という特殊な環境において、音の広がりや操作性、デザインの調和といった点で他の二機種よりも優位性を感じた。Anker Soundcore 3は万能型で屋外やリビングでも活躍するが、浴室での没入感ではCIOに一歩譲る印象。JBL GO ESSENTIALは軽快さと持ち運びやすさが魅力だが、浴室での音響体験を重視するなら物足りなさが残る。実際に使い比べることで、スペックだけでは見えない体感の差が鮮明に浮かび上がり、浴室で音楽を楽しむという目的においてはCIO-SPWL-01が最も自然で心地よい選択肢だと感じられた。湯気に包まれながら音楽が空間全体に広がる瞬間、その違いは確かに体感できるものであり、購入意欲を強く刺激する。
まとめ
最も心に残ったのはCIO Portable Bath Speaker CIO-SPWL-01。浴室の金属面に吸着できる背面マグネットが設置の自由度を一気に押し広げ、シャワーの湯気の中でもIPX7で安心、ワイヤレス充電対応で濡れた手でも後片付けが軽い。2台ステレオで浴室の空間がふっと広がる瞬間は、日常がちいさく劇場化する感覚に近い。音は量感よりもクリアさと近さが立ち、語りやボーカルが浴室音場でほどよく前に出るのが気持ちいい。8時間再生という現実的な持続も、入浴や身支度のリズムに寄り添う。自分の夜の風呂時間は、このスピーカーで「整う」方向に一段上がったと実感している
株式会社CIO(シーアイオー)
。二番手はAnker Soundcore 3。屋内外での万能さが際立ち、IPX7に加えて16Wの出力でリビングでも余裕があり、24時間再生のスタミナは週末のだらだら視聴を支える。低域はややふくよかで、BGMからYouTube、軽い映画までまとめて面倒を見る「家のスピーカー」という器用さがある。一方で浴室の反射が強い環境では低域の膨らみが時に過多になり、近接設置でも位置決めの工夫が必要だと感じた。それでも総合点は高く、一本で生活を広くカバーしたい人に素直にすすめたくなる
Mybest
+4
。三番手はJBL GO ESSENTIAL。掌サイズで身軽、IPX7の安心感は十分、ミッドの抜けが小気味よく、音声コンテンツやアコースティックが気持ちよく届く。ただし再生は最大5時間、出力も控えめで、浴室で音量を上げると余裕が薄くなる。旅やプールサイドなど短時間でキュッと効かせたい場面に向くが、毎日の風呂時間を「常設」する用途では、もう一歩パワーが欲しくなった
Note
+2
。ベストチョイスはCIO Portable Bath Speaker。浴室という特殊環境に最適化された設置・防水・充電体験の三位一体が唯一無二で、夜のルーティンを「小さなご褒美」に変える確度が高い。屋内外の汎用性や長時間運用を重視するならAnker Soundcore 3、軽さと持ち出し優先ならJBL GO ESSENTIALを選ぶと気持ちよく収まる。
引用
https://connectinternationalone.co.jp/cioproduct/others/others-others/cio-spwl-01/
https://www.soundcore.com/products/soundcore-3
https://jp.jbl.com
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